青蜜柑の皮を発酵させて飲むと肩こりに効く
昔からミカンの皮を乾燥させた陳皮は神経の興奮を抑える成分として漢方薬に配合されていました。しかし、神経の興奮を抑える成分であるヘスペリジン(ビタミンP)は水に溶けにくく腸から吸収されにくい欠点がありました。中山先生たちは青蜜柑の皮と茶生葉を 1:3 の重量比で混合し,製茶機械の揉捻機で約 20 分間揉捻して乾燥させ青蜜柑茶と作り,ヘスペリジンを体に吸収されやすくしました。文章(2000 字程度)を原稿用紙に書き写す作業(筆記作業負荷)を 30 分間行う前に青蜜柑茶を飲んでもらった時と飲んでもらわない時の作業の進み具合を比較しました。その結果、筆記作業負荷前後での肩のこりの程度は青蜜柑茶を飲んだ時の方が明白に下がりました(中山久之ほか:薬理と治療.47:1471-1481,2019.)。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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