貴晶会戸田リウマチ科クリニック

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顎の下に塗る男性ホルモン(グローミン)は自宅で治療できるので使い易い。

LOH 症候群とは、加齢により男性ホルモン(テストステロン)が低下することで起こる、男性の更年期障害を指します。今までは病院に行って週に1回または2週に1回エナルモンデポーという注射を打っていました。しかし、最近、市販薬の男性ホルモンクリーム剤(グローミン)が利用できるようになりました。榎本先生達の研究では37℃保存下では約3ヵ月後も含有率の低下は認められませんでした。グローミンはグローミンの使用方法は、最初に1日2回、2cmずつを塗布し、症状が改善したら1日1回に減らすのが一般的です。陰のうやあご下、腹部など、吸収の良い場所に塗布するのが推奨されます。 骨や筋肉の領域に起こってくる男性更年期の症状としては、骨粗鬆症と筋肉減少症があります。骨粗鬆症は女性ホルモンの分泌が減ってくる閉経前後の女性に多いのですが、男性ホルモン(テストステロン)も女性ホルモンであるエストラジオールに変換され、骨からカルシウムが溶け出すことを防ぎます。このため、テストストロンの分泌が減ってくると男性でも骨粗鬆症が起こってきます。また、男性ホルモンは食品から吸収されたタンパク質を原料に筋肉を造る働きがありますので男性更年期になるとサルコペニア(筋肉減少症)になってきます。逆に男性ホルモンの分泌を回復させてれば、骨粗鬆症も筋肉減少症も回復します。加藤先生達の研究では平均年齢77.8歳の加齢男性性腺機能低下症候群患者さんに1年間男性ホルモン補充療法をおこなった結果、80%の症例で握力と骨塩量が増加した。解説:江坂の整形外科クリニック 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝