戸田整形外科リウマチ科クリニック

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骨粗鬆症が予防しにくい理由は骨折しなければ痛くないから。

骨粗鬆症は転倒して骨折しなければ、患者さんは痛くも痒くもないので積極的に治療してくれないことが多いです。患者が治療方針の決定に賛同し積極的に治療を受けることをアドヒアランスといいますが、骨粗鬆症の治療ではアドヒアランスが低いのです。新美先生の解説によると骨粗鬆症治療は初発骨折予防と再骨折予防という2つの目的のために行われる。再骨折予防では骨折が同一患者に何度も発生する“骨折の連鎖”を断ち切るため毎日投与される場合もあります。毎日投与となると益々患者さんのやる気がなくなります。 しかも骨粗鬆症に対する副甲状腺ホルモンは毎日定時に注射しなければ効果が減少します。Isogai先生達の研究では骨粗鬆症の治療薬である副甲状腺ホルモンによる古い骨を回収する働きは, 投与後早期の短時間に起こるり,新しい骨を造る働きは比較的遅れて起こる。従って,異なった時間に連日投与した場合、十分に骨が造られる前に次の注射によって新しい骨が古い骨と間違えられ吸収されてしまい、薬の効果が薄れると解説しています。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝