骨粗鬆症の予防にはACCSESS(アクセス)。ウォーキングが継続しやすい
公益法人骨粗鬆症財団では、過度の酒やたばこは骨粗鬆症の原因となると書かれています(http://www.jpof.or.jp/prevention/cigarette/)。国際的には骨粗鬆症の原因の頭文字をとって、「access(アクセス:その場所に行く行き方という意味)に気を付けよう」と呼びかけています。A:アルコールを良く飲む、C:(コルチコ)ステロイド薬、C:カルシウムが食事で少ない、E:エストロゲン(女性ホルモン)の分泌が減る、S:スモーキング(たばこ)、S:セダンタリー(座りっぱなし)の生活です。若いうちからアクセスに気をつけて、腰曲がりを防ぎましょう。
一番てっとり早いのは最後のSの座りっぱなしの生活の改善です。運動する時の注意点は「骨は日光に当たって強くなる。室内での運動だけでは弱くなる」という点ですので、野外でのウォーキングがやりやすいと思います 。
国内のある大学の研究では、閉経前後(40代後半から50代)の更年期の女性にウォーキングを6ヶ月間行ってもらったところ、歳をとってから転倒して骨折しやすい大腿骨頸部の骨密度がウォーキングをしていなかった人に比べて、統計学的に明白に増加しました(宮腰尚久:Clinical Calcium.27: 107-115,2016.)。ダイエットをよくすると骨粗鬆症になりやすくなります。つまり、女性は減量すると同時によく歩いて骨を強くする必要があります。解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
前の記事へ | TOPヘ | 次の記事へ |