戸田整形外科リウマチ科クリニック

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一つ圧迫骨折が起こると次に骨折が起こる確率は2.6倍増える

骨の密度は年齢が進むほど低下する傾向があります。骨は破骨細胞によって毎日少しずつ 古い骨か壊され、骨芽細胞によって新しい骨が造られ、 ビタミンDやKによって骨の材料であるカルシウムが用意されます。でも壊される骨が増えたり、造られる骨が減ったり、骨の材料が減ると、徐々に骨密度が低下して骨がカスカスになり骨折しやすくなります。この状態を骨粗鬆症といいます。骨粗鬆症になると背骨の骨が骨折(圧迫骨折)を起こしやすくなります。骨粗鬆症による圧迫骨折を起こすと、再び圧迫骨折を起こす危険が高くなります。背骨の1か所に圧迫骨折がある人の1年以内の圧迫骨折発生率は、起こしたことがない人の2.6倍になります(Lindsay R, et al: Risk of new vertebral fracture… JAMA. 285:320-323,2001.)。だから、圧迫骨折を起こさないように若い頃から骨を強くしましょう。また、圧迫骨折を起こしているとわかったら、次の骨折を防ぐために、トレーニングをしましょう。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝