高熱の原因はコロナかインフルかと思ったら溶連菌のことが多い。
子供の溶連菌感染症は猩紅熱と呼ばれ、全身が赤く腫れることが多いです。しかし、大人がA型溶連菌に感染すると全身の倦怠感とリンパ節の腫れと38℃以上の発熱を伴うことが多いです。この熱のため「これは新型コロナかインフルエンザか」と慌てることが多いです。A型溶連菌感染症の特徴は1日で発熱がおさまることです。Ito先生の報告では1015人のA群溶連菌感染症患者さんの中で380人(37%)が不適切な迅速抗原検査(新型コロナやインフルエンザなどの検査)を受けていたそうです。コロナやインフルエンザでは1週間は他人に移す可能性があります。でも溶連菌感染症では抗生物質を服用し始めてから24時間以上経過し、熱などの症状が落ち着いていれば、出社や登校が可能になります。大違いですね。解説:江坂の整形外科クリニック 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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