今まで僕は「変形性ひざ関節症の予防のためには、ウォーキングだけではダメです。脚の筋力をつけましょう」と説明してきましたが、骨折の予防にはウォーキングが良いという論文があります。岩瀬先生達の調査では、75 歳以上の後期高齢者においては,骨粗鬆症, 運動器不安定症に当てはまるかどうかに関係なく,散歩やウォーキングをしている人の方がしていない人より骨折率が有意に低かったです(岩瀬六郎,ほか:日本臨床整形外科学会雑誌 .35: 141-147,2010.)。夫婦仲良くウォーキングすることは良い習慣だと思います。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝