10代後半に筋力の弱い男は20代や30代に自殺や心疾患での死亡率が高い
スウェーデンのグラナダ大学では114万2599人の16歳から19歳の男子の膝を伸ばす力、握力および肘を曲げる力を調べ、その人の総合筋力を点数にしました。その24年後にそれぞれの人の行方を捜すと、2万6145人が死亡していました。その理由は、自殺が最も多く22.3%であり、心血管疾患が7.8%でした。体格や血圧とは無関係に10代後半に筋力が弱かった者は強かった者に比べて、心血管疾患で死亡者が20~35%少なく、自殺した者が20~30%少なかったです。膝を伸ばす筋肉、物を握る筋肉、肘を曲げる筋肉の中で最も大きな筋肉は、膝を伸ばす筋肉である大腿四頭筋です(Ortega FB,et al: BMJ. 2012 Nov 20;345:e7279)。だから、若い頃から大腿四頭筋を鍛えておかなければ、早死する確率が高くなります。論文の解説:江坂駅前の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
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