爪きりの時に深爪すると巻き爪やひょう疽になる
足の爪を切るのって結構楽しいし、たまにしか切らないのでしっかり切っておこうと思う人も多いと思います。でも、巻き爪の多くの原因は深爪で起こってきます(高山かおる:Derma. 188:33-40,2012.02)。なぜなら、深爪をすると爪があった部分に皮膚が盛り上がってきます。そこに新しく生えてきた爪が成長してきますので、皮膚に爪が突き刺さる形になるからです。さらに、深爪の状態でつま先が細くなっている靴を履くと、両脇からの圧力が発生し巻き爪になりやすくなります(尼子雅敏:Derma. 184号:76-80,2011)。巻いた爪はさらに皮膚の奥へと伸びて、そこに黄色ブドウ球菌というバイ菌が繁殖してひょう疽という状態になります。ひょう疽の予防には爪の両側をテーピングで引っ張ってやる方法が有効ですが(図1)、痛くなったら必ず病院に行きましょう。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
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