4人に1人の変形性膝関節症と6人に一人の糖尿病は合併しやすい
糖尿病は全国民の6人に一人がかかっていると言われています。糖尿病の合併章は目と腎臓と神経にでてくることが多いです。足の神経に症状が出てくると足が痛くなってくるので、整形外科を受診する人が多いです
糖尿病では体内で糖が有り余っているためタンパク質と結合して糖化タンパクができそれが神経に栄養を与える血管を塞ぎ、シビレや痛みがでてきます。またある研究では糖化タンパクには膝の軟骨を破壊する働きがあるという結果になりました。
僕たちの研究でも糖尿病の指標であるHbA1c(ヘモグロビン・エイ・ワン・シー)が高い人ほど変形性膝関節症による日常生活困難度が強かったです。
また、ある研究では変形性膝関節症の患者さんの中で神経から来る痛みを合併している患者さんは28%もいたという結果がでました。だから、糖尿病がある変形性膝関節症の方はヒアルロン酸の関節内注射と同時に神経に栄養を与える薬も一緒に飲んだ方が良いと考えます
論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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