TSD予防に当院では55歳以上看護師さんを主に採用しています。
PTSDとは、命の危険を感じたり、自分ではどうしようもない圧倒的な強い力に支配されたりといった、強い恐怖感を伴う経験をした人に起きやすい症状です。その怖かった経験の記憶がこころの傷(トラウマ)として残り、様々な症状を引き起こしてしまうのです。武谷先生によると女性は男性に比べ不安や恐怖に対する感受性が高く,不安状態やうつ状態に陥りやすいです。だから、男性にとっては「これぐらい大丈夫だろう」と思う発言でも女性にとって「怒鳴られた。恐怖に感じた」と思えば、立派なパワーハラスメントですので、注意して下さい。
武谷先生によると「PTSDなど不安関連疾患の男女差は思春期から明らかとなり性成熟期に最も著明となり,閉経以降は年齢とともに男女差は少なくなる。つまり、女性ホルモンであるエストロゲンが不安・恐怖への対処と関係している。」と述べています。昭和時代に医師になった僕は忙しくなってくると患者さんには当たれないので、いけないことと知りながら看護師にきつく当たることがあります。日本人の閉経の平均年齢55歳ですから、当院は55歳以上の看護師さんを好んで採用しています。年齢による採用基準を設けてはいけないのですが、PTSD予防と考え、ご容赦下さい。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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