貴晶会戸田リウマチ科クリニック

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ブロッコリーの新芽はスルフォラファンの宝庫。

年齢を重ねると、体内ではさまざまな不具合が起こります。血管の衰えもそのひとつです。血管が衰えると、さまざまな病気を引き起こしやすくなりますが、変形性ひざ関節症の人にとって問題なのが病的血管の新生です。 病的血管とは、痛みの原因となる異常な微小血管のこと。病的血管の血液内には炎症を起こす物質が含まれ、その物質が病的血管の薄くてもろい血管壁から漏れ出すと、炎症が強くなってしまいます。そんな厄介な病的血管ができるのを食い止めるのが、スルフォラファンという物質です。 スルフォラファンは主にアブラナ科の野菜に含まれますが、なかでも一押しがブロッコリーです。特に、ブロッコリーの新芽であるブロッコリースプラウトは、成熟したブロッコリーをはるかにしのぐスルフォラファンの含有量です。アブラナ科の野菜はほかにもあり、キャベツや白菜、大根など、身近な野菜もたくさんあります。痛みがひどくて効き目の強い湿布を貼るときは、いつも以上に意識して、スルフォラファンが豊富な食材を食べましょう。湿布に含まれる消炎鎮痛剤(痛み止め)は胃腸を荒らす副作用があることで知られていますが、マウスに消炎鎮痛剤を与えてできた小腸の潰瘍がスルフォラファンで改善したという報告があるからです。(文章は戸田佳孝:ひざ痛を自力で治す. 大洋図書、2024年より引用。宜しければご購入下さい)解説:江坂の整形外科クリニック 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝