三角線維軟骨複合体(TFCC)の名前の由来は断面が三角だから三角だから?
手首を小指側に傾ける動作をした時や床に手首を強くついた時に三角線維軟骨複合体(英語の頭文字をとってTFCC)損傷が起こることがあります(中村俊康:Othopaedics.22:78-84,2009.)。
この損傷では、手首の小指側にあるくるぶし(尺骨頭)の周辺が痛みます。「ただの捻挫だからそのうち治るだろう」と放置していると慢性化します。TFCC損傷の特徴は手首を回す時の痛みです。ドアノブを回す動作で手首が痛ければ、TFCC損傷かもしれないので、整形外科に行ってサポーターを巻いてもらいましょう。
こうやって図で見てもわかりにくいので僕の手で説明します
ところで、TFCCは三角線維軟骨複合体といいますが、横から見ても三角形をしていません。足首にある三角靱帯は三角形の形をしているのになぜでしょうか?それは断面、つまり手を外した状態で手首を上から見た状態で三角形に見えるからだと僕は思います。
論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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