四十肩では肩の上が、七十肩では背中が硬くなって腕が回りにくくなる
四十肩の特徴的な症状は腕が背中に回りにくくなることですが、それと同じような症状が高齢者でもでてきます。その理由について政所先生達は,僧帽筋上、中および下線維の筋硬度と肩甲骨の動きの関係について3次元動作解析装置を用いて調べました。その結果,健常高齢者における僧帽筋下部線維の筋硬度が,僧帽筋上部および中部線維と比べて明白に固かったです。また,僧帽筋下部の筋硬度と肩甲骨後傾角度との間には明白な比例関係がありました(政所和也ほか:ヘルスプロモーション理学療法研究.8:47-50,2018.)。つまり、僧帽筋下部は年齢の変化によって僧帽筋上部および中部線維よりも柔軟性が失われやすい可能性があります。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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