変形性股関節症の始まりは骨の唇周りが腫れてくることが多い。
大腿骨を支えている受け皿である臼蓋の端の部分は関節の唇と書いて関節唇と呼ばれています。変形性股関節症の初期ではこの関節唇の周囲が腫れてきて股関節を曲げると痛みが出てきます。同じようにスポーツなどの外傷で関節唇周囲が炎症を起こした状態をインピンジメント症候群といいます。炎症を和らげるためにお尻の外側からステロイド注射を打つと痛みが軽快します。
注射で一時的に痛みは和らぎますが、根本的治療には股関節を吊り上げる筋肉を鍛えて股関節にかかる負担減らすことです。股関節を吊り上げる筋肉はお尻になる大殿筋とお腹の中にある腸腰筋です。この2つの筋肉を同時に鍛えるのには相撲の四股のように股を開いて脚を持ち上げる運動が適しています. 解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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