多血小板血漿(PRP)は体の中で糊のような働きをする?
血小板の中には血小板由来増殖因子,上皮増殖因子,インスリン様増殖因子,血管内皮増殖因子,肝増殖因子などの多くの増殖因子や代謝産物などの活性化物質を含有しており,それらを放出することで傷を治す効果があります(Zhu Y, et al:Osteoarthritis and Cartilage 21:1627—1637, 2013.)。整形外科領域にPRP療法が導入されたのは 1990年代であり,当初”biological glues” (生物学的糊)と表現されていました(Ghosh A, et al: Blood 117: 6355—6366, 2011.)体の傷を治してくれる糊とはわかりやすい表現ですね。
論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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