斜め後ろに倒れないバランス能力が大事
「片脚立ちをして下さい」と言われると、多くの人が浮かせた足を前または後ろに開きます。でも、もっともやっかいな骨折は横または後ろ斜め方向に転けて骨盤の外側を打撲することによって起こる股関節の骨折です(岡正典,ほか:日本臨床バイオメカニクス学会誌.24: 341-348,2003)。また、佐々木先生らの研究では片脚立ちの時に浮かせている足を後ろ内側または後ろ外側に挙げてられる能力が目をつむった時の体の揺れの少なさと正比例しました(佐々木理恵子:理学療法科学24:827-831,2009)。だから、片脚立ちの訓練をする時は、浮いている足を後ろ内側または後ろ外側に挙げた時のバランスを鍛えた方が転倒防止になります。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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