貴晶会戸田リウマチ科クリニック

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東洋医学で気をつけて欲しい副作用について。

鍼灸やあん摩・マッサージ・指圧など東洋医学は西洋医学に比べて副作用が起きにくいと考えられています。しかし、菅原先生によると鍼治療で比較的報告が多い重篤な有害事象は気胸です。気胸を予防するためには胸背部の局所解剖および危険深度を理解し、不必要な深く鍼を刺すことを避けることが重要であると述べています。気胸とは、肺を覆う胸膜に穴が開いてしまい、肺が収縮してしまう状態です。肩こりのツボの一つに肩井(けんせい)がありますが、肩の筋肉である僧帽筋の厚みは特に運動していないなで肩の女性では皮膚と胸膜の距離が非常に近いので、鍼治療で気胸を起こしやすいです。 肩こりや腰痛などのためのマッサージは痛ければ痛いほど効いているというイメージがあります。でも、強く揉むと筋肉が損傷して、炎症が起こり、返って固くなってしまいます。竹田先生達の研究では強度2,4,6および8kgで60秒間圧迫した.その結果、すべての圧迫強度で圧迫前より圧迫後に筋硬度は明白に低下しましたが,その変化量に強度による差はみられませんでした。このため圧迫強度は弱い2kgでも筋硬度を十分低下させることがわかりました。解説:江坂の整形外科クリニック 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝