歳をとって身長が低くなっても床から膝までの高さは変わらない
岐阜県総合医療センターの研究では60歳以上の外来患者800人を対象に身長の変化を調査しました(細江英夫:中部日本整形外科災害外科学会雑誌.55:293-294,2012)。その結果、男性の80歳未満では平均3cm未満の身長短縮で、年間短縮量は2~3mmでした。また、80歳以上では短縮量が年間5mm以上でした。女性では60歳代から平均3cm以上の身長短縮が認められ、歳をとるどこと短縮量はだんだん増えていました。では、身長が短くなった人の元の身長はどのように予測するのでしょうか?骨が短くなるのは背骨の骨の高さが低くなるからです。でも、膝の下のスネの骨(脛骨けいこつ)は年齢とともに変化しません。女性の場合、元の身長=(座った時の床から膝の高さ×1.91)―(年齢×0.17)+75だそうです。論文の解説:江坂駅前の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
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