貴晶会戸田リウマチ科クリニック

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減量のコツ:無意識に食べないように食事の記録をつける

ひざの痛みのセルフケアのなかでも、太っている人が減量することは絶大な効果をもたらします。ただし、中高年世代の場合は食事制限だけでやせようとするのは禁物です。骨粗しょう症のリスクが高まるうえ、脂肪より先に筋肉から落ちるため、変形性ひざ関節症の症状の改善につながりません。 ひざの状態を改善するために大切なのは、体脂肪を落とすことと同時に運動で必要な筋肉を落とさないこと。僕の研究結果ではひざの症状の改善度は、体脂肪率が低下することや1日の平均歩数(運動)の多さに比例して上昇する一方、体重の減少には比例しませんでした。 ダイエットの目標体重は、標準体重のプラスマイナス20%以内にとどめましょう。次に「目標体重(kg)×25」で1日の総摂取カロリーを計算します。食事量を抑えているつもりでも「少しぐらいは……」とつい油断して、摂取カロリーがオーバーしがちです。そこでおすすめなのが、食事の記録です。ダイエットを成功させるには無意識に食べないことが大事。1日に口に入れた物をすべて記録することで自分の認識と実際の摂取カロリーとのズレに気づきやすく、日々、修正を図れます。 1人では難しい場合は、家族に協力を仰いで油断しないように目を光らせてもらいましょう。また、早食いは肥満のもと。よく噛んでゆっくり食べれば、その分エネルギーが消費されます。解説:江坂の整形外科クリニック 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝