貴晶会戸田リウマチ科クリニック

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脊柱菅狭窄症の脚の痛みには早期に硬膜外ブロックを試してみよう。

腰部脊柱管狭窄症とは腰の部分で骨の配列が乱れることによって腰痛と脚全体への痛みやシビレがでる状態です。脊柱管狭窄症の治療では手術をする前に外来診察で仙骨裂孔から硬膜外に向けて薬液を注入する治療が行われます。門田先生達の報告では硬膜外ブロックを週1回、4度の硬膜外ブロックを行うと3ヶ月後には治療が効果が優秀または良好であった症例は176例中76例、つまり43%で脚の痛みが楽になっていたそうです。よく効いた症例はあまり効かなかった症例に比べて罹病期間が短かかったです。だから、早い段階で注射を怖がらず硬膜外ブロックを受けた方が良いと僕は思います。 特に腰椎の圧迫骨折には注意しなければなりません。今村先生の解説では高齢者の脊柱管狭窄症では椎体骨折が隠れていることもある。初回の単純レントゲン写真では骨折が無くても,経時的に圧潰を認め,後に椎体骨折が判明することも多いです。だから「こんなに痛いのが続くのなら手術して欲しい」と思わずにせめて3ヶ月は様子を見た方が良いです。解説:江坂の整形外科クリニック 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝