酒粕の酵母が歩行能力を高める可能性がある。
酒粕の中にはS-アデノシルメチオニンが多く含まれています。朝長先生達は膝関節の動きが気になる中高齢の健常人に対するS-アデノシルメチオニン(SM-10)を天然に含有する酵母を 12 週間連続飲んでもらいました。その結果、2 ステップテストの 12 週目の変化量はSM-10を含む酵母を飲んだ人の方がプラセボ(偽薬)を飲んだ人にくらべて明白に増加量が大きく,歩行能力の改善が認めらました。酵母 SM-10 の作用機序は実験室での研究によって,S-アデノシルメチオニンをヒト軟骨細胞に作用させると,ヒアルロン酸合成が増加することが報告されています。このため朝長先生達は膝関節の動きが気になる中高齢の健常人で歩行能力が改善した可能性があると述べています。つまり、糟汁を食べると歩行能力が増すかもしれません。解説:江坂の整形外科クリニック 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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