顎関節症のマウスピースは長続きしにくい。顎関節と膝は構造が似ている。注射が効く
軽部先生達の調査では、女子短大生の中で「口を開け閉めする際に顎がガクガクする」と回答した人は26.6%、4人に一人以上の割合だったそうです。顎関節症の歯医者さんでの治療ではスプリント(マウスピース)を夜間睡眠中に使うことが多いです。しかし、マウスピースは着けるのが面倒ですし、それでは治らない場合が多いです。顎関節の構造は膝関節と似ています。軟骨と軟骨の間にクッション、顎関節症では円板、膝関節症では半月板があります。だから、顎関節症にも膝関節症と同じく関節内注射が効きます
僕たちの研究では、関節リウマチ患者さんの中で口が開きにくい患者さんにエコーを見ながら顎関節にステロイド注射を打つと口が平均3cm大きくなるようになりました。また80%以上の患者さんで注射前の顎の痛みに対して注射後3ヶ月後の顎の痛みが50%以下、つまり半分以下になっていました。顎関節症が長引く時は「注射してくれませんか?」と主治医に相談してみて下さい
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