風邪を引いた時には「お酒をひかえましょう」と言われますよね。あれはお酒で血行がよくなり、炎症が全身に広がるからです。だから、お酒は炎症を強める働きがあると思っていました。しかし、上原先生達は大麦焼酎を造る途中でできてくるヒログルタミルテトラへプチド(以ド, pEPYP)という成分が変形性膝関節症の痛みやこわばりを和らげることを報告しました(上原絵理子ほか.薬理と治療.48: 1207-1215,2020.)。そう言えば、炎症を和らげる成分であるポリフェノールは赤ワインに多く含まれていますから同じですね。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝