骨粗鬆症は筋力も低下させる。
骨粗鬆症は腕や脚の筋肉が痩せてくるサルコペニアと深い関わりがあるのです。ある研究では260名の圧迫骨折のない骨粗鬆症患者さんの腰の骨の並びを調べたところ7割以上の患者さんで腰曲がりが発見されたそうです(宮城正行ほか:骨粗鬆症・椎体骨折と腰曲がり.整形・災害外科.63: 195-202,2020)。また、590名の閉経後のフィンランド女性を対象とした調査では, サルコペニアと診断されたグループではそうでないグループと比較して骨柤鬆症と診断される確率が13倍だったそうです(16. Sjöblom S, et al: Relationship between…Maturitas. 75:175-180,2013)。つまり、骨と筋肉はともに助け合っており、どちらかが痩せれば、もう方も痩せるのです。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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