腹を突き出す力が弱いと腰痛になりやすい
人間は二本足で歩くようになってから、頭や上半身の重みを背骨で支えるようになりました。この背骨にかかる負担こそが、腰痛の原因です。それなら、背骨にかかる負担を軽くすれば、腰痛は軽減するのではないでしょうか。背中側だけでなく、おなかでも頭や上半身の重みが支えられるようになれば、腰にかかる負担は少なくなるはずです。逆に、腰痛になる人は、腹式呼吸でおなかを突き出す力が弱いです。
以前に僕らが血圧計を使った腹圧の計測実験では腰痛の人の平均は12.5で腰痛のない人の平均20.3に比べて、統計学的に明白に少なかったです(戸田佳孝、加藤章子:腰痛患者と健常人での腹腔外圧の比較.整形外科54: 1680-1681,2003)。 逆に、20以上上がらないと腰痛の危険性が高いです。論文の解説 江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
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