香港理工大学のチェン博士は60歳以上の102人の変形性ひざ関節症にヒアルロン酸注射を打ち、その効果を減少させる要因について検討しました。その結果、強いひざの痛みとうつ状態が自分で評価した膝の機能改善に最も悪い影響を与えていました。つまり、痛みの強い時や気分が落ち込んでいる時にヒアルロン酸注射は逆効果であると考えられます。(Chen YP,et al. J Orthop Surg Res. 2019 27;14:387)。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝