PTSDの治療には精神科の薬だけに頼ってはいけない。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)の治療には選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)を用いた投薬治療。商品名パキシル、レクサプロなどがよく使われます。これらの薬ではセロトニンを放出するシナプスのセロトニントランスポーターに選択的に作用し,セロトニンの再 取り込みを阻害することで,うつ症状がよくなり、今まで恐怖に感じていたことへのスクみがなくなります。しかし、大村優先生によるとすくみ行動は「動いていない」ことを以って恐怖を和らげている自己防衛反応なので,運動量が増えれば恐怖体験を受ける機会が増える可能性がることを指摘しています。
PTSDの動物モデルには抗生物質と抗炎症薬が効く。相良先生達は心的外傷ストレス後障害、いわゆるPTSDをマウスで再現していました。すなわち2時間無理やり運動させた後、20分間無理やり水につけるなどした後に脳を解剖しました。そして、ミノサイクリンという抗生物質と虫セレコキシブという炎症を和らげる薬を飲ませた場合では飲まさなかった場合に比べてPTSDの変化が少なかったです。つまり、PTSDは精神的な病気ではなく脳にも変化を来す病気であることがわかりました 解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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