再掲載:階段を降りる時のひざの痛みはひざを少し曲げた状態で体重を支えられないことが原因
変形性ひざ関節症になってくると階段を上る時よりも下る時の方がつらくなってきます。なのに、駅の階段には上りのエスカレーターはついていても下りのエスカレーターのない所があります。あれは、本当に脚の痛む人のことを知らない人の設計でしょうね。なぜ、変形性ひざ関節症になると下り階段でひざが痛むのかは、ひざを少し曲げた状態で体を支える筋力がないからです。その筋力を鍛えるためにはスクワット運動が良いのです。でも普通にスクワットをするとひざが足先より前に出て、かえってひざにかかる負担が強くなるので、壁にもたれかかりながら行うスクワットがお薦めです。江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
イラスト:川野郁代
戸田佳孝著『ラジオ体操は65歳以上には向かない』より
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