同じラジオ体操でも適した人と適していない人がいる。
ねこ背姿勢で長時デスクワークをしている人は肋骨と肋骨の間が狭くなり、肋間神経が圧迫されて肋間神経痛がでることがあります。そんな人は仕事の合間にラジオ体操の体前屈してから後ろに反らす運動をして肋骨と肋骨の間を広げるようにしましょう
しかし、ラジオ体操の前屈運動は65歳以上では腰痛の原因になることがあります。ラジオ体操の放送が始まった1951年(昭和26年)の日本人の平均寿命は男性60.8歳、女性64.9歳であり、65歳以上の人はほとんどいませんでした。したがって、ラジオ体操は65歳以上の人がすることを想定されていません。65歳以上になると骨盤が後ろに傾いてくることが多いです。この状態で体を前屈しようとすると骨盤の回転では体が傾かず、腰にかかる負担が多くなり、腰痛の原因となります。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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