複式呼吸は高血圧も腰痛も和らげる。
深い呼吸には自律神経の作用を整える効果があります。曽先生達の研究によると順式腹式呼吸法によって息をゆっくり吸って、力強く息を出す腹式呼吸は難治性高血圧の改善に有効でした。また、複式呼吸は低血圧の人には血圧を上げる効果がありました。つまり、腹式呼吸には血圧を正常に保つ効果があります。
一方、腰痛が起こる一つの大きな原因は重たい頭を背骨だけで支えているからです。だから、頭の重さを背骨だけではなく、お腹でも支えるようにすれば、腰の背骨にかかる負担が減ります。普通に深呼吸すると息を吸う時にお腹が凹み、息を吐く時にお腹が膨らみます。複式呼吸では逆です。息を吸う時にお腹を膨らめます。胸とお腹を隔てている横隔膜をよく使うことによって、腹圧を高め、お腹でも頭の重さを支えます。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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