かかとの骨密度を測るQUSは歩いている量を判定できる
骨密度の計測には手の指をレントゲンで測るDIP法や腰や大腿骨で測るDEXA法や踵の骨で超音波を使って測るQUS法があります。DIP法(指)放射能を浴びることや指が骨折することはめったにないので測っても意味が少ないという欠点があります。DEXA法は骨折しやすい腰椎や大腿骨頸部を測れる利点はあるのですが、大がかりな機械なので大きな病院にしかないという欠点があります。QUS(踵)は骨折にはあまり関係ないのですが、放射線を使わずに、比較的安価な機械でよく歩いているかどうかを判定できます。小林先生の研究では中高年女性は、身体活動量が充足していれば、身体活動の強弱に関わらず、骨強度低下をおさえられることがわかりました(小林直人ほか:富山県衛生研究所年報.35: 100-104,2012.)。つまり、激しい運動をしなくても継続して歩行していれば、かかとの骨密度は保たれるのです。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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