アイスホッケーで着けるマウスガードはマウスピースと違って脳震盪を予防する
日本チームはあまり勝てなかったアイスホッケーですが、北京オリンピックでは日本女子アイスホッケーチーム、スマイルジャパンが五輪最多得点をあげていますね↓。菅原先生によるとアイスホッケー競技で良く起きる外傷として脳振盪、肩鎖関節損傷、膝内側側副靱帯損傷が挙げられます。そして転倒予防のためには股関節外転筋を鍛えることが大事だそうです。中でも危険な脳震盪を防ぐためにはマウスガードが重要です。
皆さん、マウスガードとマウスピースの違いをご存じでしょうか?スポーツマウスピースは、パンチやタックルなどの衝撃から歯を守る以外に、瞬発的な食いしばりから歯を守ったり、歯で自分や相手を傷つけることを防ぐので柔軟性があります。一方、マウスガードの目的は
(1)直接的外力から歯を保護する。(2)口唇、舌、頬の損傷を防止する。
(3)衝撃力から顎(あご)の関節を保護する。(4)顎関節および歯列を介して脳への衝撃による脳震盪や、より深刻な脳へのダメージを防ぐのでやや硬いです
三ツ山先生達によると2010年から20歳以下では装着が義務化されているマウスガードですが、「現在使用中」と答えた割合は高校生群90%だったのに対してプロ群では55%だったそうです。安全のため装着してほしいですね。
論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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