戸田整形外科リウマチ科クリニック

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ジャンプ力は関節を伸ばす力だけではなく曲げる力を鍛えることが大事

北京オリンピックでは2022年2月6日に日本選手として最初の金メダルをジャンプスキーの小林選手が取りました。おめでとうございます。一方、スーツ規定違反となった高梨沙羅ちゃん、本当にかわいそうでした。 梅澤先生たちはスキージャンプ選手33人のジャンプ直前の踏切り動作(サッツ動作)をコンピューターで解析しました。その結果、膝関節の角速度が高いほど飛距離が長かったため、空気抵抗に負けずにサッツ動作を起こすためには,腰背部,殿部,下肢の筋力トレーニングが重要であると述べています(梅澤香貴: 昭和医学会.60:471-486,2000.)。皆さん、物理の授業で習った角速度って覚えてますか?角速度は単位時間あたりの回転角です。つまり、膝を曲げて力を貯めていると伸ばす時に角速度が速くなり飛距離が長くなります 2018年5月26日放送の「世界一受けたい授業」で小林選手の師匠である葛西選手は「疲れない体の作り方」の一つとしてテレマークスクワットを紹介していました。その方法は、【1】足を前後に開き、手を腰に当ててバランスをとりながら、5秒かけてゆっくりと 膝を落としていく。【2】膝が床に着く直前で5秒キープする。【3】10秒かけて、ゆっくりと元の位置に戻していく。5回×3セット行う。です。↓ディスクワークで運動不足の方は試してみましょう。 ジャンプ力は陸上競技の高跳びだけはなくバスケットボールやバレーボールなどでも重要ですので、是非、膝を曲げてバランスをとる訓練をしましょう。↓晩年は愉快であった輪島功一選手も現役時代はカエル跳びアッパーを得意としていましたので、ボクシングにも関係するかもしれません。 論文の解説:江坂駅前の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝