足の指を握る力のことを把持力といいます。把持力を鍛えれば軸脚で踏ん張る力が強くなり、骨折を起こしやすい斜め後ろ向きの転倒を防げます。バレエの訓練は把持力を強化します。小川先生達の研究ではバレエの基本訓練である親指だけ曲げて他の指は伸ばして立つ”ポアント”ができるダンサーはできないダンサーに比べて把持力が統計学的に明らかに強かったそうです(小川紘代ほか:理学療法学Supplement 2016(0), 1278, 2017)。だから高齢者にも転倒予防のためバレエレッスンはお薦めです。論文の解説:江坂駅近くの整形外科 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝