外反母趾や足底腱膜炎や胼胝には内側にも外側にもパッドが必要
足には内側にも外側にも土踏まずがあるのでパッドは二つあった方が良いです。アーチサポーターはバンドで足首から吊り下げ、足に密着させた方が効果は上がります。
僕たちの研究では内側だけの靴の中敷きシリコンとパッドが二つある吊り下げ式のアーチパッドの効果を調べました。
足底腱膜炎で踵が痛い患者さん24人に二つの装具を着けてもらいました。治療期間は4週間として、1日に5時間以上着けてもらいました
レントゲン検査はアーチパッドを着ける前と着けた後でどれぐらい土踏まずが浮き上がるかを調べました。
その結果、土踏ますの浮き上がり度合いは吊り下げ型の方が中敷き型よりも明白に優れていました。
足の痛みの改善度も吊り下げ型の方が中敷き型よりも明白に優れていました。
その理由ですが、足の裏で重心が移動する時に内側だけにアーチパッドがある場合、体が外側に傾いてしまいます。また、大山先生達の研究では外側の土踏まずは歩く時に体を前に進めるのにとても重要な働きをしています。だから、外反母趾や足底腱膜炎や胼胝の治療でアーチサポーターを選ぶ時には内側にも外側にもパッドの着いた物を選びましょう。
論文の解説:江坂駅前の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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