戸田整形外科リウマチ科クリニック

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怒る認知症より笑顔の認知症になろう。

同じ認知症になるにしても怒りっぽいつまり易怒性の認知症で老害にはなりたくないですよね。安藤先生によると怒りっぽい認知症になってしまうポイントは三つあります。それは執着、孤独、自己顕示欲です。「執着は『~すべき』という、自分のこだわりや考えに囚われ、他人にもそれを押し付けてしまうことです。孤独は、コミュニケーション不足。素直に自分の気持ちを伝えられず、さらに相手の言う事を理解しようとしない。自己顕示欲は一方的に『正しい事を教えてやる』という傲慢さ。いずれも歳を重ね自分が社会の主人公から外れていくという恐怖感が根底にあるのです。それが『怒り』となって表れ、老害と呼ばれる現象を引き起こすのです」。だから、中年期以降は執着、孤独、自己顕示を止めましょう 笑顔の認知症になるためにはどうすればよいのでしょうか? 松本先生達の研究では10名の認知症患者から本人や家族から本人が好きな曲を聞き取り、分からない場合は生活歴と年齢を照らし合わせて曲を探し出し、その思い出の曲を聞かせました。その結果、笑顔がみられることが多くなり、不穏行動の回数も減少しました。だから、中年期から思い出の曲を良く聞くようにしましょう。 また、林先生達は65歳以上の認知症と診断を受けていない高齢者で,認知症カフェ参加者82名と73名の参加しなかった群で表情の変化を比べました。その結果、フェイススケールは認知症カフェ参加群では有意な改善を示しました。つまり、同年代との集まりに参加することは怒りっぽくなるのを防いでくれます