戸田整形外科リウマチ科クリニック

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昆布だしで作ったあさりの味噌汁が神経痛に効く!

状筋症候群というお尻で坐骨神経が圧迫されて、足に痛みやしびれが出てくる病気があります。ある研究では22人の梨状筋症候群の患者さんに昆布に多く含まれているマンニトール50mg(乾燥昆布0.2gの含有量)を静脈内に5日間点滴すると同時にビタミンB121日に52μ(マイクロ)グラム(シジミ100gの含有量より少なく、鶏レバー100gの含有量より少し多い程度)を6週間飲んでもらいました。その後、3ヶ月後と6ヶ月後に検査をしたところ、坐骨神経痛の症状は劇的に良くなっていました。MRIを撮影すると治療前には86.4%の患者さんで坐骨神経にブヨブヨとした腫れ(浮腫)がありましたが、治療後6ヶ月には坐骨神経に浮腫がある患者さんの割合は18.2%(約5分の1)に減っていました(Huang ZF, et al :Effect of Mann…J Back Musculoskelet Rehabil. 32:329-337,2019.)。その理由ですが、神経を養う血管の中にマンニトールがあると血管神経関門が開き、血管の中の高い浸透圧を薄めようと神経にある水分が血管の中に吸い取られ、神経のブヨブヨとした腫れ(浮腫)が治まります。また水と引き替えに空いた血管神経関門からビタミンB12が神経に浸みだし、神経の傷を治したと考えられます論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝