戸田整形外科リウマチ科クリニック

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耳の穴に指を入れて口を開け閉めして、顎関節のバランスをチェックしよう

物を食べる時に右か左の歯ばかり使って咬むことを偏咀嚼といいます。偏咀嚼は顎関節症や肩こりの原因になります。国内のある大学の調査では、偏咀嚼は顎関節症の患者さんの46%に認められましたが、正常の人ではたった18%でした(田口望ほか:歯界展望 69: 1489-1502,19871)。 自分が偏咀嚼をしていないかチェックする方法は、人さし指を爪が後ろに来るようにして耳の穴に入れて、口を開け閉めしてみて下さい。指の腹で顎の関節が上下に動いているのを感じると思います。左右どちらかの顎が強く動いている時は、物を食べる時にあまり動いていない方の歯で物を食べるようにして偏咀嚼を防ぎましょう。 耳といえば、柔道やレスリングなどの寝技で耳がこすれると耳の軟骨を覆っている膜の下に血液が溜まります。これは、ひざに水がたまる現象をよく似ていますが、何度も血液が溜まると軟骨を覆っている膜がゆるんでしまって、次からもちょっとした刺激で血液がたまりやすくなり、軟骨が変形してきて耳の凹みがなくなり、餃子のような形の耳になります。だから、最初に血液が溜まった時に病院でに行き、血を抜いて圧迫してもらうようにして下さい(渡邉暢浩ほか:外科治療.84:815-819,2001)。論文の解説 江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝