戸田整形外科リウマチ科クリニック

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肩が痛い時の昼食はカレーより蕎麦がよい。両手を頭の後ろで組むのも良い

長尾先生らの研究では、スプーンを用いた場合の肩の最大外転角は29.2±6.6°であり、箸を用いた時の17±2.5°に比べて有意に高値であった。また、スプーンを用いた場合の肘屈曲最少角度は79.2±18°であり、箸を用いた時の40.7±12.6°に比べて有意に高値でした(長尾徹ほか:神戸大学医学部保健学科紀要.17: 1-7,2001)。箸はいったん挟むとどのような角度になっても食品は落ちにくいが、スプーンはすくい上げた食品をできるだけ落とさないようにスプーンの面を水平にしなければなりません。このため、スプーンでの食事の方が箸での食事より肘や肩にかかる負担が大きいです。だから、四十肩や五十肩の時にはスプーンで食べるカレーなどは控えめに、箸で食べるそばなどを食べましょう。 上腕骨が肩甲骨にぴったりはまって安定する姿勢は腕を130°から150°挙げた位置であり、これをゼロポジションと言います。ちょうど両手を組んで頭を支えてハンモックに寝転がる姿勢です。また、やすらぎ音楽が肩の筋肉の緊張を和らげることも知られています(武澤千尋:産業看護.1:199-205,2009)。だから、車や新幹線の移動の時には座席をリクライニングにして両手を後ろに組んで音楽を聞いて過ごすのが、肩にかかる負担が減る楽な過ごし方です。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝 論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝