戸田整形外科リウマチ科クリニック

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腰痛は悪循環する。ストレッチで循環を断ち切ろう

腰痛を我慢しているとどんどん痛みがひどくなります。なぜなら、腰に痛みを起こす原因(筋肉の凝りなど)があると、知覚神経(熱い物を触ったら「アッチチ」と感じる神経など)が刺激され、脊髄を通って脳に情報が伝わります。脳に情報が行くまでに脊髄に情報が伝わると、交感神経(興奮した時に働く神経。ネコが興奮すると毛が逆立つような反射神経)が刺激され、血管の収縮や筋肉の緊張が起きます。そうするとさらに腰痛のある部分の筋肉が凝り、痛みがでます。 僕は腰痛の強さと脊柱起立筋の固さは比例するのかどうかを研究しました方法は57人の腰痛症の患者さんに間欠的牽引と骨盤周囲筋肉のストレッチを2週間行うように指導しました。2週間治療前後でローランド・モーリスの質問表に答えてもらいました。 筋肉の硬さは2週間の治療前後で筋硬度計という筋肉を圧迫した時に筋肉が跳ね返してくる力を測る器械をヤコブ線(骨盤の上を結ぶ線)に当てて測りました その結果、治療によって脊柱起立筋が柔らかくなった患者さんほど、痛みのある動作が沢山減ったという正比例関係がありました。逆に、ストレッチなどで脊柱起立筋を柔らかくすれば、腰痛の悪循環が断ちきれる可能性があると考えました。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝