骨粗鬆症による骨折の危険性と日内変動
骨粗鬆症ガイドラインで示されている「骨折の危険性の高い患者さん」の基準は4つあります。①骨密度が若年成人と比較して60%以下の人
②背骨の骨折が2つ以上ある人
③背骨の骨折が高度に潰れている人
④骨密度が若年成人と比較して70%以下、かつ転倒などで骨折をしたことのある人です。このうち1つでも当てはまれば、「骨折を起こした後1〜2年で再度骨折をしやすくなります。早めに骨粗鬆症治療薬を注射することをお薦めします
骨粗鬆症の治療薬は骨の支出を減らすか、骨の収入を増やすかを助けます。一般に夜間に骨が造られ、昼間に骨の吸収が進みます。その結果、夜間にはカルシウムが骨組織に取り込まれるために血中カルシウム濃度は低下し、その低下を補うために血中副甲状腺ホルモン濃度は上昇します。だから、骨の吸収を抑えるつまり支出を抑える薬は朝飲み、骨の促進を助ける薬つまり収入を増やす注射は夜に打つことが多いです 解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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