変形性膝関節症に対する炎症を和らげる薬は痛みが強くならないための予防
変形性膝関節症の患者さんに消炎鎮痛剤を処方すると、時々「痛み止めならいらないわ。体にわるいし、痛みが和らぐとかえって動いてしまうから」と拒絶される方がいます。でも痛み止めはその時の痛みを和らげるために出すのではなく、痛みが強くならないために飲んでもらいます
変形性膝関節症の痛みには,関節の袋の内側にある滑膜の炎症が強く影響します。滑膜炎によって腫れた滑膜からは炎症性サイトカインという情報を伝える物質が分泌されます(阿漕孝治ほか整形・災害外科 64:307-311,2021)。
この炎症性サイトカインが痛みを感じるセンサーを感じやすくされます。つまり、通常では2ぐらいの痛みを5や7ぐらいの痛みに感じてしまうのです。
だから、病院でだされるロキソニンなどの炎症を和らげるお薬は「お金儲けのだめいらないくすりを出しているんじゃないの?」と疑わずに飲んだ方が良い場合が多いです
論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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