腰痛には瞬発力より持続力を鍛える「コアエクササイズ」が効く!
腰痛は長時間座っていることなどが原因ですから、いくら瞬発力が強くても予防できません。脊柱を安定させるためには、むしろ体の芯にある多くの筋肉が緩やかに、長く協調して働き続けることが大切です。
したがって、腰痛患者が日常生活を問題なく送れるようにするためには、体の芯にある最大筋力を鍛えるより、「持久筋力」を高めることが重要となってきます(McGill SM: Low back exercises: evidence for… PhysTher.78: 754-765, 1998.)。コアエクササイズの方法には、たくさんの種類があります。四つん這いになって左右逆の手と脚を真っ直ぐ伸ばす運動が「バードドッグ」です。この名称は、狩猟犬が発見した獲物の鳥の方向を示すときの動作に似ていることからつけられました。
仰向けに寝て、ひざを立てた状態で腰を浮かせる運動が「バックブリッヂ」です。それから、ひじを床に着き、同じ側の足のつま先で体全体を持ち上げ、脚を伸ばす「サイドブリッヂ」などがあります。
論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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