うつぶせ寝は高齢者の呆け防止になる
小板先生達は、老人病院入院中の高齢者に毎日朝夕の2回, 30分以上うつぶし寝をしてもらい脳波検査を行いました。その結果、起きている時に沢山出てきて寝ている時には少ないβ(べーたー)波という脳波の数が増えました。このためうつぶせ寝は仰向け寝に比べ大脳の活性化された状態を引き起こすと考えられました。(小板橋喜久代ほか看護学雑誌 68: 546-551,2004)。実際、脳梗塞後の高齢者などに腹臥位をとらせることによって覚醒レベルを上げることができたという報告もあります(有働尚子: medicina, 36 (5) , 875ー887, 1999)。但し、お年寄りにうつぶせ寝してもらう時には呼吸と心臓の動きに十分注意してあげて下さい。論文の解説:腰痛には肩入れ腰割り体操、股関節痛には四股を薦めています戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
前の記事へ | TOPヘ | 次の記事へ |