6月8日発売週刊文春114頁~高齢者うつ「前兆と対策」で記事掲載
6月8日発売週刊文春114頁~高齢者うつ「前兆と対策」で腰痛がうつに発展することもあるという記事を書かせてもらいました。整形外科と精神疾患はあまり関係ないように思われがちですが、最近では慢性の腰痛症に抗うつ薬が使われるようになりました。
2000年代になってから脳の活動が画像で見えるようになりました。腰痛が長びいている人の脳の活動を見ると、痛みに関係する脳の部分だけではなく、感情に関係する辺縁系や物事の判断に関係する前皮質にまで変化がでていました(半場 道子.医学のあゆみ260:135-140,2017)。つまり、腰痛が長引くと痛みを恐れる感情が強くなり、痛みを実際よりも強く判断し、やがてうつ状態になっていくことがわかっています。
解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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