戸田整形外科リウマチ科クリニック

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脊柱管狭窄症狭窄症の薬について

脊柱管狭窄症で使われる薬としてプレガバリン、トラマドール塩酸塩/アセトアミノフェン配合錠、ププレノルフェン貼付剤などが使用されます。プレガバリンは神経が「痛い」という感覚を伝える神経の連結部(シナプス)でカルシウムの動きを止めて痛みが脳に伝達されるのを抑えます。神経痛によく効きます。副作用で最も間題となるのは浮動性めまい(フワフワという感覚)です。詳しくは8章2節(○頁)トラマドール塩酸塩/アセトアミノフェン配合錠は、脳に働き痛み止めの作用が強いが吐き気などの副作用があるトラマドールと末梢に働くので副作用は少ないが痛み止めの作用が弱いアセトアミノフェンを少しずつ混ぜた薬です。二つの薬を混ぜたトラマドール塩酸塩/アセトアミノフェン配合錠は痛み止めの作用が強く、副作用の少ない薬になります。それでも吐き気などの副作用が起こることがあります。ブプレノルフィン貼付剤は脳に働く強い痛み止めの成分を湿布剤に入れることのよって皮膚からゆっくりと血管に吸収させることで痛み止めの成分の血液濃度を一定に長期間保つことができます。但し、血中濃度が定常状態に達するまで2~3日の期間が必要なので同じ湿布を1週間貼りっぱなしにするので清潔好きが多い日本人にはやや違和感がありますし、湿布を貼っている部分に湿疹ができることがあります(尾形直則:脊椎疾患による慢性疼痛の薬物療法.整形・災害外科.62:1331-1338,2019.)、論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝