バラ肉はあばら肉、緊張すれば疲労骨折を起こす
バラ肉とは、あ“ばら”の周りの肉という意味です。あばらは肋骨のことで、カタバラは人間の外肋間筋に相当します。外肋間筋が収縮すると肋骨が持ち上げられて胸板が広がり、肺に空気が流れ込みます(泉崎雅彦:呼吸器ケア.9: 1242-1247,2011)。だから、カタバラは牛が呼吸している限り常に働いている筋肉なので、肉質がちょっと固く、煮崩れしにくくなります。
そのバラ肉は人間では肋骨の疲労骨折と関連します。国内のある病院の調査では、胸を打撲したわけでもないのに肋骨が折れる肋骨の疲労骨折は、ゴルフを初めて3ヶ月以内の人で、ドライバーの練習を1日に200球以上打った人に多かったそうです(戸田敬一郎:中国・四国整形外科学会雑誌.5: 371-375,1993)。その理由ですが、ゴルフではあまり使わない人間のバラ肉である肋間筋が何度も収縮して引っ張られて肋骨にヒビが入りやすいと考えられます。
だから人間の肋骨骨折には肋間筋の動きで骨折が動かないようにバンドで締めます。息を大きく吸ってから思いっきり吐きだした状態でバンドを止めます。↓でも肋骨骨折が治っていないうちに風邪を引いてくしゃみがでると、骨折線が動きますので痛みます。風邪を引かないように温かくしておきましょう。
吹田市江坂戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
戸田クリニックホームページ:https://toda-hiza-seikei.com//
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