膝の痛みの原因は筋肉不足が多い。
歩くときにひざへの衝撃がもっとも大きくなるのは、かかとをつく瞬間です。その衝撃からひざを守っているのが、「天然のサポーター」たる筋肉。大腿四頭筋などの太ももの筋肉が強く収縮してひざを持ち上げ、ひざの負担を減らします。つまり、脚の筋力さえあれば、ひざの痛みは防げるわけです。加齢とともに筋肉は衰えていきますが、決して諦めてはいけません。運動を習慣にすることで、何歳になっても失われた筋肉は取り戻すことができます。
大腿四頭筋を鍛えるためのもっとも一般的な「ひざトレ」が、椅子に腰かけて行う「ひざ伸ばし体操」です。やることは至ってシンプル。椅子に座ってから、片方の脚を持ち上げてひざを伸ばします。この状態で10秒間静止し、次は2秒間脚を下ろします。左右行っても、所要時間はたったの2分です。「ひざトレ」で大切なのは、継続することです。「ひざ伸ばし体操」に限ったことではありませんが、テレビを見ながら、本を読みながらの「ながら」でもかまわないので、無理なく続けましょう。
(文章は戸田佳孝:ひざ痛を自力で治す. 大洋図書、2024年より引用。宜しければご購入下さい)解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
前の記事へ | TOPヘ | 次の記事へ |