戸田整形外科リウマチ科クリニック

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土曜日の晩には、子供の手を引っぱらないようにしよう

ホンマでっかネタ説明
土曜日の晩には、子供の手を引っぱらないようにしよう%e5%9c%9f%e6%9b%9c%e3%81%ae%e6%99%a9%e3%81%ab%e5%ad%90%e4%be%9b%e3%81%ae%e6%89%8b%e3%82%92%e5%bc%95%e3%81%a3%e5%bc%b5%e3%82%89%e3%81%aa%e3%81%84%e3%82%88%e3%81%86%e3%81%ab子供の腕を引っ張ると肘の部分で橈骨という骨の付け根(タイヤみないな形をしています)が、靱帯から少しずれ、子供が肘を動かなくなります。これを肘内障といいます。でも安心してください。肘内は整形外科に行って、腕をねじってもらうだけで簡単に治ります。でも、やっかなのは、土曜の夜、普通の病院が閉まってっているので大慌てしてしまうことです。吉岡整形外科の吉岡先生の調査では、19983月~2013年までの15年間に整復した170例の肘内障の中で100例(59%)が土曜日午後6時~深夜の救急に来院していたそうです(吉岡 裕樹:整形外科.64: 1053-1057,2013)。。だから、土曜日の晩に子供の手を引っ張るのはやめましょう。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝

玄関に椅子が置くと股関節への負担が減る

ホンマでっかネタ説明
玄関に椅子が置くと股関節への負担が減る%e7%8e%84%e9%96%a2%e3%81%ae%e6%a4%85%e5%ad%90%e3%81%af%e8%82%a1%e9%96%a2%e7%af%80%e3%81%ab%e5%84%aa%e3%81%97%e3%81%84寒くなってきましたね。これからはブーツを履く女性も増えるでしょう。ブーツを履く脱ぐ時に股関節をおもいっきり曲げる必要があります。日本人の女性の2~7%は股関節がずれやすい臼蓋形成不全という状態です(日本整形外科学会ホームページ、https://www.joa.or.jp/jp/public/sick/condition/acetabular_dysplasia.html。臼蓋形成不全の人が立ったままブーツを脱ごうとすると股関節がずれる感じがします3)。そんな人も玄関に椅子があれば、椅子に腰掛けて楽にブーツや靴を着脱できます。また、最近のマンションは壁一面がシューズボックスになっているので、荷物をひっかける場所がありません。そんな時も玄関に椅子があれば、荷物を地べたに置かずに、靴や服を脱ぐことができます。文責:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝

頭を垂れてうたた寝すると腰に悪い

説明頸椎
頭を垂れてうたた寝すると腰に悪い%e9%a0%ad%e3%82%92%e5%9e%82%e3%82%8c%e3%82%8b%e3%81%a8%e8%85%b0%e3%81%ab%e6%82%aa%e3%81%84年齢の変化で起こる腰の曲がりを治すことは、難しいと言われています。腰のまがる大きな原因は、頭が前に垂れるから背骨が曲がってくることが大きな原因です。太田整形外科の太田院長の研究では、腸腰筋、腹筋のストレッチ運動である肘支え上体起こし姿勢(ハイハイのポーズ)を3ヶ月続けた患者さんでは6割の人で改善があったそうです(太田邦昭ほか.日本臨床整形外科学会雑.37: 121-126,2012.)。反対にうたた寝するときに頭を垂らすと腰にかかる負担が大きくなります。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝

歳をとってからの横方向へのジャンプは股関節を傷めつける

筋肉トレーニング説明
歳をとってからの横方向へのジャンプは股関節を傷めつける%e6%a8%aa%e3%82%b8%e3%83%a3%e3%83%b3%e3%83%97%e3%81%af%e8%82%a1%e9%96%a2%e7%af%80%e5%82%b7%e3%82%81%e3%82%8b小学生の体力測定で反復横跳びをやりましたよね。その要領で、歳をとってからも若い人と同じように横方向へのジャンプを含む体操をしている方が多いですね。でも、ある研究では、若者10人と高齢者12人に体重のかけ方をコンピューターで解析できる板の上で、前後、左右のステップを行わせ、股関節と膝関節と足関節の動きを観察しました(小比賀柚木ら:理学療法科学.25.357-362,2010)。その結果、高齢者では若者に比べて、関節の位置を元に戻す力が弱く、動きを止める時間が長かったです。特に、左右のステップでは、股関節にかかる負担が明白に増えていました。だから、歳をとっとから左右方向へのジャンプをすると股関節を傷めるのでやめましょう。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝

欧米人の真似をして室内でも靴を履くのは止めましょう

変形性膝関節症説明
欧米人の真似をして室内でも靴を履くのは止めましょう%e6%ac%a7%e7%b1%b3%e4%ba%ba%e3%81%ae%e7%9c%9f%e4%bc%bc%e3%82%92%e3%81%9b%e3%81%9a%e5%ae%b6%e3%81%a7%e3%81%af%e9%9d%b4%e3%82%92%e8%84%b1%e3%81%94%e3%81%86アメリカのシェーカー先生は、靴を履いた時に比べて裸足の時の方が膝にかかる負担は減ると報告されました(Shakoor N, Block JA. Walking barefoot decreases loadin on the lower extremity joints in knee osteoarthritis. Arthritis Rheum 54: 2923-2927, 2006)その理由は、靴にはヒールがついているからです。では、靴のヒールによる悪影響と足底板を入れることによる好影響はどちらが強いのでしょうか?私(戸田佳孝)は、75人の変形性ひざ関節症の患者さんの中で室内履きとして、38人には平坦なスリッパを、37人には高さ2cmのヒールを付けた平坦なスリッパを渡して、「家の中では、このスリッパに足底板を入れて履いて下さい。」と指導しました。そして、4週間治療前後での日常動作の困難度の改善点数を比較しました。 その結果、ヒールなしスリッパに足底板を入れた人達では平均で1.5点困難度が改善しましたが、2cmのヒールの付いたスリッパに足底板を入れた人達では、平均1.2点悪化しました。この差は統計学的にも明白でした。このように、室内ではできるだけ裸足に靴下だけを付けた状態で歩いた方が膝には良いです。この内容は、日本膝学会誌に2008年に掲載しました(戸田 佳孝ほか:高さ2cmの靴ヒールでさえ変形性膝関節症に対する中敷型足底挿板の臨床効果を減退させる.膝.32:13-16,2008)   論文の解説 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝